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マレーの週末水産マレーシアからの白エビ、ブラックタイガーなどのエビ養殖の実験の様子を主に書いています。
2009.06.22 Monday
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2009.06.22 Monday
5日目の状態
日付カウントは卵が孵化してからの日数とします。今回は農場に卵が到着して翌日に孵化しました。前回は大雨のせいで全滅したので、池の壁をビニールシートで覆い、9トン容量のファイバーグラス製の養殖タンクを使ってみました。このタンクは役員の発案で、自分は関与していません。 池処理としては、Tea Seed Cakeなどは使わず、川の水に1万分の1相当のEM活性液を混ぜながら、溜池に汲み上げて、その後、稚魚生産池に流し込みます。魚の卵などが入らないように、布袋で水をろ過しています。同時に鶏糞と米ぬか主体のボカシ肥料75kgを生産池に散布して、光合成細菌100Lを投入、2基のパドルエアレータで水を循環させます。EM活性液は生産池の水量の10万分の1相当を1ヶ月間に分散して投入することにしました。 ちなみに川の水はこんな感じです。魚が大量に発生していて、1日中、地元の漁師さんが川に張り付いて魚を取っています。魚だけでなく、猿やカワウソの群れまでやってきています。糞を見たら、エビの残骸が8割くらい。空にはツバメが飛んでいます。蚊も大量に発生しているのがちょっと、ですけど。 養殖タンクです。奥からポンプで水を汲み上げて、手前の排水孔から排水します。水を汲み上げる際には、200μmの化繊布で水をろ過しています。ポンプの性能は毎時1.2トンですが、これでは多いので、タイマーで稼働時間を少なくさせています。資料では最初は3割交換が良いとありましたが、10割交換になってしまいました。 卵が入っているビニール袋には、前回同様EM-XGoldを添加してシンガポールから4時間かけて輸送してきました。そのせいか、孵化率は良いように感じました。実際の生存率は、もっと稚魚が大きくならないと分かりません。10%以上あれば儲けが出るそうです。今回は120万匹での実験です。 卵から孵化した後、卵のゴミが出ますが、若干の魚臭が養殖タンクからしたので、光合成細菌を500mL投入してみました。すると、溶存アンモニア濃度が0.5mg/Lに達したので、水の交換を強めにしました。これは、前回にも起きたので、注意する必要があると思います。 資料によると、孵化3日後の稚魚は、60μm程度のサイズのエサを好んで食べて、大きいサイズのエサは喉を詰まらせてしまう原因になるとありましたので、弱いエアレーションの槽へ水が入る場所には、60μmサイズの化繊布を張ってみました。 5日目の段階での水質は、pHが7.8、DOが5.2から5.5mg/L、塩濃度は30ppt、水温31度でした。 2009.06.22 Monday
78日目の状態
75日目の段階で全量を収穫してしまっていました。収穫時に現場にいなかったので、その時の写真は撮れませんでした。写真は78日目の池の状態です。ヘドロの堆積はそれほど多く見られませんでした。 やはり、当初危惧していた通り、収穫量は1.6トン、16万匹相当しかありませんでした。稚エビの導入数は75万匹でしたので、約8割は死んでいたことになります。 さて、今回の売値ですが、1kg当たり110匹の白エビで、7.5リンギ、日本円で約200円ちょっとでした。市場が縮小していて供給過剰になっているためだそうです。一方でブラックタイガー市場は底打ちして、値上がりを始めているようですね。ただ、社長や役員達は、エビ養殖する気は、もう無いようで、電線を池から外してしまいました。 JUGEMテーマ:農業・アグリビジネス 2009.06.06 Saturday
20日目の状態
っていっても、池は空なんですけどね。やはり、大雨が降って、稚魚が全滅してしまいました。排水装置の設置が間に合わなかったそうで。 今回の反省から、次回は水槽での養殖に切り替えて、雨の影響を避けるようにしました。水は池の水をポンプで汲み上げて循環させます。同時に、池の斜面にもシートを張って、外からの泥水の浸入を防ぐようにしました。池の水も、最初から透明だったので、次回からはボカシ肥料を増量して75kg入れるようにします。EM活性液も量を減らして毎日1Lだけの投入とします。というのも、今回池の水の色が、緑色と褐色が混ざっているような印象を受けたので。光合成細菌は毎月100Lで変更はありません。また、EM泥団子も、まだ池の底に残っていますので、追加投入はしないことにしました。 今回は、地元の稚魚生産業者が行っている方法に準じて、様子を見てみたのですが、これはギャンブルに等しいと感じました。熱帯雨林気候のマレーシアの、しかも特に雨が多い東海岸でこれをしているという時点で、ダメでしょう。タイや台湾のように、雨季と乾季が比較的はっきりしている地域であれば、まだ良いのでしょうけれど。さらに彼らは、池に1トンの鶏糞を投入しています。そのせいで水中のアンモニア濃度が危険な値になることがあるようですね。 JUGEMテーマ:農業・アグリビジネス |