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マレーの週末水産 {マレーシアからの白エビ、ブラックタイガーの養殖レポート}

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マレーの週末水産

マレーシアからの白エビ、ブラックタイガーなどのエビ養殖の実験の様子を主に書いています。
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5日目の状態

日付カウントは卵が孵化してからの日数とします。今回は農場に卵が到着して翌日に孵化しました。前回は大雨のせいで全滅したので、池の壁をビニールシートで覆い、9トン容量のファイバーグラス製の養殖タンクを使ってみました。このタンクは役員の発案で、自分は関与していません。

池処理としては、Tea Seed Cakeなどは使わず、川の水に1万分の1相当のEM活性液を混ぜながら、溜池に汲み上げて、その後、稚魚生産池に流し込みます。魚の卵などが入らないように、布袋で水をろ過しています。同時に鶏糞と米ぬか主体のボカシ肥料75kgを生産池に散布して、光合成細菌100Lを投入、2基のパドルエアレータで水を循環させます。EM活性液は生産池の水量の10万分の1相当を1ヶ月間に分散して投入することにしました。
水を採取してルーペで見たところ、色んな種類のプランクトンが確認できました。ただ、ボウフラとミズスマシも大量に発生したので、鶏糞はできれば避けたほうが良いと思います。水は溜池から絶えずポンプで稚魚生産池へ供給して、オーバーフローパイプから排水することにしました。というのも、この池、もしかしたら水抜けしているかもしれないので。

ちなみに川の水はこんな感じです。魚が大量に発生していて、1日中、地元の漁師さんが川に張り付いて魚を取っています。魚だけでなく、猿やカワウソの群れまでやってきています。糞を見たら、エビの残骸が8割くらい。空にはツバメが飛んでいます。蚊も大量に発生しているのがちょっと、ですけど。

20090621川の様子

養殖タンクです。奥からポンプで水を汲み上げて、手前の排水孔から排水します。水を汲み上げる際には、200μmの化繊布で水をろ過しています。ポンプの性能は毎時1.2トンですが、これでは多いので、タイマーで稼働時間を少なくさせています。資料では最初は3割交換が良いとありましたが、10割交換になってしまいました。
槽の内部は2つに分けられていて、強いエアレーションをする槽と弱いエアレーションをする槽の2つ。稚魚は弱いエアレーションの槽で養殖します、が、パッキンが甘くて強いエアレーションの槽にも稚魚が入り込んでしまいました。
雨よけの屋根ですが、この稚魚は光を好む性質があるそうなので、中間光の緑色シートにしました。強いエアレーションの槽の上には、さらに黒いビニールシートも被せて水温の上昇を抑えるようにしています。水温は外よりも1度低い31度でした。あまり効果はないかな?
ちなみに、なぜ池の中にタンクを置いているのかというと、コスト節約でタンクの壁の厚さをケチったために、陸上で満水にするとタンクが壊れてしまうからです。タンクを製作してくれた漁船屋さんも苦笑していました。

20090621タンク

卵が入っているビニール袋には、前回同様EM-XGoldを添加してシンガポールから4時間かけて輸送してきました。そのせいか、孵化率は良いように感じました。実際の生存率は、もっと稚魚が大きくならないと分かりません。10%以上あれば儲けが出るそうです。今回は120万匹での実験です。

卵から孵化した後、卵のゴミが出ますが、若干の魚臭が養殖タンクからしたので、光合成細菌を500mL投入してみました。すると、溶存アンモニア濃度が0.5mg/Lに達したので、水の交換を強めにしました。これは、前回にも起きたので、注意する必要があると思います。
ただ、このタンクの構造上の欠陥として、この卵ゴミを排出できないのですよ。稚魚が大きくならないと、吸引掃除機も使えない。排水孔も小さいので、急遽大きくしました。タンクの性能試験くらいしてから、使うようにすれば良いと思うのですが。

資料によると、孵化3日後の稚魚は、60μm程度のサイズのエサを好んで食べて、大きいサイズのエサは喉を詰まらせてしまう原因になるとありましたので、弱いエアレーションの槽へ水が入る場所には、60μmサイズの化繊布を張ってみました。
でも、ルーペで水を見るとワムシが見当たらず、もっと小さなシリアルと呼ばれるプランクトンばかりでした。結局、槽のパッキンが甘くて、区別した意味がなくなってしまいましたが、稚魚を見ると元気なので、あまり気にすることは無いように感じます。
微粒子配合飼料は、60μm化繊布でろ過してから与えています。量は1回10gにしていましたが、多いようでしたので、半分の5gを1日に6回、計30g与えています。エサを与える時はポンプとエアレーションを停止しています。

5日目の段階での水質は、pHが7.8、DOが5.2から5.5mg/L、塩濃度は30ppt、水温31度でした。
気になるのは、タンク内に残っている卵ゴミなのですが。。。目標は21日目までのタンク内養殖です。それまで水質が保つかなー
次回の訪問なのですが、社長や役員が情報を流さなくなってきたので、不明です。

| Red Snapper | 10:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
20日目の状態

っていっても、池は空なんですけどね。やはり、大雨が降って、稚魚が全滅してしまいました。排水装置の設置が間に合わなかったそうで。

池を空に

今回の反省から、次回は水槽での養殖に切り替えて、雨の影響を避けるようにしました。水は池の水をポンプで汲み上げて循環させます。同時に、池の斜面にもシートを張って、外からの泥水の浸入を防ぐようにしました。池の水も、最初から透明だったので、次回からはボカシ肥料を増量して75kg入れるようにします。EM活性液も量を減らして毎日1Lだけの投入とします。というのも、今回池の水の色が、緑色と褐色が混ざっているような印象を受けたので。光合成細菌は毎月100Lで変更はありません。また、EM泥団子も、まだ池の底に残っていますので、追加投入はしないことにしました。

今回は、地元の稚魚生産業者が行っている方法に準じて、様子を見てみたのですが、これはギャンブルに等しいと感じました。熱帯雨林気候のマレーシアの、しかも特に雨が多い東海岸でこれをしているという時点で、ダメでしょう。タイや台湾のように、雨季と乾季が比較的はっきりしている地域であれば、まだ良いのでしょうけれど。さらに彼らは、池に1トンの鶏糞を投入しています。そのせいで水中のアンモニア濃度が危険な値になることがあるようですね。
次回の訪問は6月15日月曜日を予定しています。




| Red Snapper | 10:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
3日目の状態

5月18日の午後4時に卵が到着しました。すぐに池の中に張ったキャンバス製の水槽に移します。キャンバス水槽の中では、エアストーンを8個使って弱いエアレーションを、卵到着の3日前から続けています。水槽の上には90%遮光の黒農業用ネットを張ります。
卵は次の日に孵化しました。しかし、池の水の色が透明すぎるのが気になり、余っている白エビのエサを10kg水に溶かして液状にしてから池に散布しました。翌日20日の夕方に確認したところでは、水の色も薄い緑色に変わり、ワムシなどのプランクトンも多く確認できました。

池の色3日目

20日の朝8時にキャンバス水槽を開放して、稚魚を池全体に放流しました。日陰を作るために、東西方向に高さ1.8mの90%遮光の農業用黒ネットを立てます。エアストーンもキャンバス水槽の中から池の中に移しました。まあ、気休め程度の酸素供給でしょうけど。

キャンバス開放

稚魚を10匹ほどサンプル採取して、観察しましたが、3日目にして既に台湾製の微粒子飼料を食べているのが確認できました。ただ、微粒子飼料のサイズが大きいと食べられないようなので、60ミクロン以上の物は通さない化繊布を使って飼料を裏ごしし、60ミクロン以下に統一させてから与えるように指示しました。さすがにこのサイズにまで微粒子になると、長時間水中に漂って沈殿するのを遅らせることができます。3時間程度は沈殿しませんでした。

一方、ネットで調べた所では、珪藻もエサとして与えるべきとありましたので、スピルリナ粉末を与えてみましたが、これはすぐに底に沈んでしまって水中には浮遊しませんでした。ただ、これも稚魚が摂取しているのを確認しましたので、2種類のエサを併せて与えることにしました。

池の体積が1000立米程度なので、2時間ごとに微粒子飼料2gとスピルリナ粉末1gを水に溶かしてから散布します。しかし、池が大きいので、主力となるエサは、池で自生している藻やワムシになると思います。

隣の農家も同じ魚の稚魚生産を行っているのですが、大雨で200万匹が全滅したそうです。恐らくは、雨水が淡水(塩濃度0ppt)なので、比重の重い汽水(塩濃度27ppt)と混じらず、池の表層に淡水が蓄積してしまい、その辺りを漂っている稚魚が塩分濃度の激変に耐えられずに死んだものと思われます。その話を聞いて、こちらでは表層排水のシステムを考えることにしました。屋内養殖にできれば一番良いのですが、そうもいきませんので。
次回の訪問は5月28日木曜日を予定しています。




| Red Snapper | 11:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
Red Snapper 稚魚生産の実験準備

和名はヨコフエダイといって、九州の海で見かけるタイのような魚です。頭が大きくて見た目は良くないですね。中華料理やインド料理で使われるそうです。でも、私はインド圏に居る間、見たことがないのですけど。
これの卵をシンガポールから購入して、孵化させて2−3インチにまで育ててみようという実験をすることになりました。クエは共食いがひどいので、却下されました。

Red Snapper成魚

実験は、幅40m、奥行き34m、深さ1.3mの池で行うことにしました。
まずは、4月21日に溜池の水を入れて、翌日にTea Seed Cakeを40kg、Force500を350mL投入して、2基のパドルエアレータで撹拌させて魚卵を殺す作業をしています。白エビの場合を見ますと3週間ほどしか効果は無いようですが、まあ、仕方がないかと。

水処理中

別の場所で孵化7日目の稚魚を見たのですが、1mmもなくて、ゴミと間違うほどの小ささでした。稚エビよりも更に小さいので、これは簡単に小魚のエサにされてしまうなと感じました。しかも水面近くをフラフラ漂っているような泳ぎ方ですし。
後日、もう1つの池でも同様の処理を開始します。池2つでの実験となりますね。

エサですが、台湾製のちょっと怪しい日本語説明のついたものを使用します。会社名はMing Grand Industrial Co. Lyd.です。
本来はワムシなどのプランクトンを自前で培養して、エサとして与えるのが良いのですが、面倒なので市販の微粒子飼料を使います。稚エビ生産業者がこれを使っていたので、稚魚生産にも使えるかなと思いまして。
これも、続報が入り次第、お知らせしようと思います。


| Red Snapper | 07:08 | comments(0) | trackbacks(0) |